[JDI<6740東証P>再評価の現在地、過熱修正後も残る上昇トレンド]
3月の高値164円は明らかに期待先行でしたが、82円と半値まで調整した現在、この相場はまだ終わっていません。市場が主に見ているのは足元業績そのものより、有事下で再評価されやすい「国内生産拠点」の価値と、「防衛・セキュリティを含む高信頼用途」へのテーマ性だろう。
3月急騰は、業績改善期待だけでなく、評価軸の転換が強く意識された相場とみられる。地政学リスクを背景に、国内生産拠点としての価値に、セキュリティ・車載分野での用途期待が重なり、逆行高を狙う投機資金を呼び込んだ。20円台から164円への飛躍は、実力以上に「相場になりやすい銘柄」としての側面が強く、営業赤字が続き、純資産もなお厳しい状況を踏まえると、現状の80円台への調整は、過熱修正としては自然な範囲とみられる。
しかし、4月7日時点で株価は25日移動平均線を維持しており、相場のトレンドは死んでいない。目先の焦点は、この25日線を支えに押し目形成ができるか否かだ。維持できれば、まず95円近辺の回復、その先の100円台定着が次の焦点になるが、割り込めば評価は一段と冷え込むだろう。
JDIはなお実力評価だけで安心して持てる局面にはないものの、有事下で見直される国内供給網としての価値や、防衛・セキュリティ周辺への連想が続く限り、相場の火種は消えない。いまは期待の膨張を追うのではなく、トレンドの持続性を冷徹に見極める局面である。

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